No11.見えない不安から逃れるために-私が選んだ方法

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📘 前回の記事:No10.「終身保険、解約しました」ー次男の国民年金を払うための決断

36歳で出産してからの25年間、私は家の中で、ただ時間に追われるように過ごしてきました。
子どもと過ごす時間は確かに多かったけれど、社会とのつながりはほとんどなく、
どこか取り残されたような気持ちや、満たされることのないもどかしさがずっと胸の奥にありました。

そんなとき、家庭の事情で主人の仕事を手伝うことになりました。
このまま何もしないのは不安で、「少しでも収入につながれば」と、思い切って働く決意をしたのです。

仕事を始めて1年あまり。
毎月わずかでも貯金ができるようになり、通帳の数字が増えていくのは嬉しいものでした。
「これでようやく不安から解放されるかもしれない」
そう思いかけていたのに、なぜか心は晴れませんでした。

主人はもうすぐ70歳。
あと数年で引退することを考えると、「このままずっと働き続けられるわけではない」という現実が重くのしかかってきます。
そして、ふとしたときに湧き上がるのは、以前感じていた不安でした。

誰かに相談したい。けれど、私には“気軽に話せる相手”がいません。
幼いころから人づきあいが得意ではなく、この歳になっても友人と呼べる人はいないまま。
今の時代ならSNSを使って誰かとつながる方法もありますが、
試しに使ってみたXなどのツールは、情報が多すぎて心が疲れてしまい、すぐにやめてしまいました。

それでも、心のどこかで答えを探していた私は、ある日ネットで「60代 収入 副業」と検索しました。
すると、たまたま目に留まったのが、とある男性Vtuberのライブ配信でした。

彼は、こんな話をしていました。
「いくら貯金があっても、収入がゼロだと安心できないもの」
「60代からでも、せどりやアフィリエイトで月に数万円を稼ぐのは簡単ではないけれど、不可能ではない」

その言葉が、自分に向けられたように思えたのです。
「私にも、何かできることがあるかもしれない」
そう思い立ち、いろいろ調べては試してみました。

けれど、もともと物欲がなく、人に商品をすすめることに抵抗がある私にとって、
アフィリエイトやせどりはどうしてもハードルが高く感じられました。
それでも諦めきれず、「誰かと競わず、自分のペースでできること」を探し続けました。

そうしてたどり着いたのが、“ブログ”でした。

これまでの経験や思いを、自分の言葉で書き残していく。
それが誰かの役に立つかもしれないし、同じような気持ちの人とつながれるかもしれない。
そして何より、書き終えたあとに頭と心がすっきりする――その感覚が、私にとって大きな救いになりました。

文章を書くのは得意ではありません。
でも、だからこそ「上手じゃなくても、自分の言葉で伝えたい」という気持ちが湧いてきます。

もしあなたも、将来への不安を感じたり、人との距離に悩んだりしているのなら、
書くことは、思っている以上に心を軽くしてくれるかもしれません。
誰かのためではなく、自分のために。
まずは一行でもいい。
あなたの声を、あなたのペースで外に出してみませんか?

🔜 次回の記事:No12.「仕事になるとなぜか集中できない」ーそんな自分に気づいて

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