
私は61歳の主婦です。
2024年3月、約25年ぶりに、夫の事務所の仕事を手伝うようになりました。
子どもは4人。長女を筆頭に、男の子が3人います。
高齢出産の影響もあったのか、次男は中学3年の春ごろから体調を崩し、学校に行くのを嫌がるようになりました。
次男は根がまじめで、少し神経質。短気な一面もありましたが、自分で計画を立てて行動できる子でした。
私はどちらかというと、三男のほうばかり気にかけていた気がします。
夫とは職場恋愛で結婚しましたが、結婚当初からケンカが絶えませんでした。
子どもたちは、そんな私たちの顔色をうかがいながら育ったのかもしれません。
今でも、夫の口から「離婚」という言葉がよく出てきます。
この6年間、次男は通信制高校に通い、4年かけて卒業しました。
けれど今は、部屋にこもりきり。昼夜逆転の生活で、ゲームに打ち込み、気に入らないことがあると大声を上げます。
友人と呼べる人もおらず、兄弟とも、私とも、ほとんど会話はありません。
その姿を見るたび、私の気持ちも沈み、何も手につかなくなります。
私自身も友人がいるわけでもなく、もともと消極的な性格なので、次男を責めることはできません。
むしろ、これが今の次男にとっての“精一杯の生き方”なのかもしれないと、感じるようになりました。
私はこの6年間、「頑張れ」や「自分に負けるな」といった言葉は使いませんでした。
代わりに、心の叫びを読み取ろうと、ただ黙って次男の後ろ姿を見守り続けてきました。
それが正しかったのかどうかは、今も分かりません。
このブログを読んだ方は、「大変だな」と思われるかもしれません。
でも、私は同情を求めて書いているのではありません。
私自身、引きこもりに関する記事をいくら探しても、現実そのままの声はなかなか見つかりませんでした。
だからこそ、書くことにしました。
「こんな母親が、ここにいます」と、胸を張って言えるようになるために。
まだ一筋の光も見えません。
でも、私はあきらめていません。
次男がいつか、母に本音を語り、自分の足で一歩を踏み出そうとする日まで――
私はここにいます。
6年前、何もできなかった母親が、今はこうして文章を書いています。
母として、ほんの少しずつですが、前に進んでいます。
🔜 次回の記事:No2. 気づけなかったサイン
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