No12.「仕事になるとなぜか集中できない」そんな自分に気づいて

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ブログを書いていると、いつも時間がかかります。
言葉がなかなか出てこなくて、ひとつの文章を書くのに、何度も止まっては考え込んでしまいます。
スラスラ書けるタイプではないので、毎回がちょっとした格闘です。

それでも、不思議とその間は、他のことを忘れています。
集中しているというより、「自分と向き合っている」という感じに近いかもしれません。

家事をしているときもそうです。
特に洗濯物を干しているとき。
晴れた空や、庭の緑をぼんやり眺めながら手を動かしていると、
幸せな気持ちになります。
家事は単純作業だけれど、私にとってはリラックスできる大事な時間です。

その一方で、仕事となるとまったく違います。
今は夫と2人だけの職場でフルタイム勤務ですが、気を使う相手がいないはずなのに、なぜか身が入りません。

「もう1時間はたったかな?」と時計を見ると、まだ10分しか経っていない。
やるべきことに向き合っているつもりなのに、どこか上の空で集中できず、落ち着かないのです。

20代のころの仕事も、今と同じ業種でした。
当時は毎日緊張感があり、段取りが悪ければ休日出勤をしてでも取り戻そうとしていました。
手当が出なくても、やるしかないという思いで動いていました。

あれから40年。
技術が進み、仕事もずいぶん効率化されたはずなのに、
この1年で夫から「作業が遅すぎる」と注意された回数は、
両手で足りないくらいあります。
昔はできていたことが、今はうまくこなせない。
落ち込むたびに、「やっぱり私は責任ある仕事に向いてない」と、どこかで言い訳していました。

でも、不思議とブログを書いているときは違うんです。
たとえうまくいかなくても、疲れていても、「自分で決めて取り組んでいる」という感覚がある。
それだけで、気持ちの持ち方が全く違うのです。

「好きだから集中できる」だけでは、説明がつかないように思います。
私は、“自分で選んだかどうか”が、大きく関わっていると感じています。

たとえ苦手でも、「やってみたい」と思って始めたブログ。
誰かに頼まれたわけでも、ノルマがあるわけでもなく、すべてが自分のペースです。
その「選べる」という自由さが、心の中で安心感や充実感につながっている気がします。

一方の仕事は、「やらなければいけないこと」。
確かに自分で選んだ道ではあるけれど、責任や義務がつきまとうと、
どこかで「自由」がなくなってしまうような気がするのです。
その違いが、集中力や気持ちの持続に影響しているのかもしれません。

やる気や集中力は、気合いや根性でどうにかなるものではなく、
「どんな気持ちでその行動を選んだか」で変わるのだと、最近つくづく感じています。

みなさんにも“やる気が出ない自分”に落ち込んだこと、ありませんか?
「これ、向いてないのかも…」って、自分に言い訳したこと、
それは、あなたが怠けているからではなく、
「心がまだ納得していない」のかもしれません。

小さくても、「やってみたい」と思えたこと。
それを、自分のペースで取り組める場所があること。
それが、少しずつでも前に進む力になる——今は、そう信じています。

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