No16.骨だけじゃない、筋肉も減る-20代引きこもりと60代骨粗鬆症

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骨粗鬆症を指摘されても放置していた日々

55歳の特定健診で骨粗鬆症を指摘されましたが、私は5年以上も放置していました。
「まだ元気だし、痛みもないから大丈夫」――そんなふうに思っていたのです。

ある日、母と健康の話をしていて、身近な人が転倒して寝たきりになり、家族が大変な思いをしていると聞き、ハッと我に返りました。
その日のうちに病院を検索し、近所で「骨粗鬆症専門」と出てきた病院に予約を入れました。

専門病院での検査と結果

専門病院では、腰の骨(腰椎)と足の付け根(大腿骨)の骨密度をX線で測定します。
結果は、大腿骨より腰椎の方が高め。
「腰椎は加齢で変形して、実際より高く出ることがあるので、大腿骨の方を重視します」と先生。
なるほど、数字の見方ひとつにも注意が必要だと知りました。

骨粗鬆症の治療と現状維持

治療は、カルシウム吸収を助ける薬と骨の分解を抑える薬、それにカルシウムサプリ。
半年ごとに検査を続けていますが、数値はほぼ横ばいです。
「下がっていないのは悪くない」と自分に言い聞かせつつ、先生からは毎回「運動と日光浴を」と釘を刺されます。
筋肉減少も骨粗鬆症に悪影響を及ぼすとのこと。

身長が5cm縮んだ衝撃

そういえば健康診断で、30年前より身長が5cm縮んでいることもわかりました。
過去のレントゲン写真を見返すと、年々背骨が少しずつ曲がってきているのが自分でもわかります。

骨粗鬆症の影響はもちろんですが、スマホやパソコンの姿勢で首が前に出る「ストレートネック」も関係しているのかもしれません。
最近は朝の公園で、幹が太い木を探して少しぶら下がるようにしています。
体重が骨をまっすぐに引き伸ばしてくれる感覚があって、これが意外と気持ちいいのです。

若くても筋肉はなくなる

その姿勢と筋肉の話で思い出したのが、次男のことです。
引きこもりが本格化した頃、彼は一日中部屋でゲーム。
ある日、うずくまって痛みに耐えている姿を見かけ、背中の痛みを訴えてきました。

医師の診断は「筋肉がほとんどない」

病院での診断は、「筋肉がほとんどなく、骨に負担がかかっている」。
医師は淡々と「若いうちなら動けば治ります。外に出て太陽を浴びなさい」とだけ言って、診療は終わりました。
その帰り道、私は「筋肉は若者でも無くなるのか」と衝撃を受けました。

骨と筋肉は一生の財産

私は幸い、大きな病気もなく過ごしてきましたが、筋肉と骨を軽く見てはいけないと痛感しました。
骨密度は現状維持を目標にし、骨の周りの筋肉で支える方が現実的です。

週末には公園の木陰でラジオ体操をしています。蝉の声を聞きながら体を動かすと、心も体も軽くなります。
この習慣は、私の骨と筋肉の小さな保険です。

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